概要
Outlook メールアプリと Outlook カレンダーアプリは、ChatGPT を Microsoft アカウントの対応する情報に接続します。利用できるアクションは、アカウントの権限、Microsoft Entra での同意、ワークスペースの設定、選択したアプリによって異なります。
適切な Microsoft 接続の選択
ご自身の ChatGPT アカウントを使用してください。Outlook に接続する前に、使用中の ChatGPT アカウントとワークスペースを確認してください。
対応している環境で別の Microsoft アカウントを追加すると、アプリ接続がもう 1 つ作成されます。ChatGPT のアカウントやワークスペースが切り替わるわけではありません。設定については、ChatGPT でのアプリアカウントの接続と管理をご覧ください。
共有または代理アクセスの対象となるメールボックスやカレンダーを利用する場合は、そのリソースへのアクセス権をすでに持つ Microsoft アカウントを接続してください。ChatGPT が Microsoft の共有権限や代理アクセス権を付与することはありません。アクセス権が必要な場合は、リソースの所有者または Microsoft 管理者に依頼してください。
Outlook メールでは、ChatGPT に使用させたいメールボックスを指定してください。接続したアカウント自身のメールボックスと、共有または代理アクセスの対象となるメールボックスは、それぞれ別の操作対象です。サポートされている共有メールボックスや代理アクセス権のあるメールボックスを使う場合は、リクエストにそのメールボックスの正確なアドレスを含めてください。
Outlook メールアプリ
Outlook メールアプリを使うと、ChatGPT でメッセージの検索や参照、人物の検索ができます。また、アカウントとワークスペースで有効になっている場合は、対応する連絡先管理アクションも利用できます。
アカウントの設定と認可については、ChatGPT でのアプリアカウントの接続と管理をご覧ください。
これらの管理機能が有効な Enterprise ワークスペースでは、オーナーと管理者は、指定した秘密度ラベルが付いた Outlook メールを、対応する検索、一覧表示、直接読み取り、およびそのメッセージを対象とするアクションから除外できます。除外されたメッセージの添付ファイルも除外されます。
設定については、Outlook メールの秘密度ラベルによる除外の管理をご覧ください。
活用例とプロンプト例
コミュニケーションと文章作成
「このプロジェクトについて、[sender] から届いた最新の報告を要約してください」
「[sender] からの最新のメールにある 3 つの要点を押さえた返信の下書きを作成してください」
情報整理と生産性向上
「財務チームから届いた最新のメールを表示してください」
「昨日届いた未読メールを一覧にしてください」
「from:[name] subject:[keyword] after:2025-10-01 に該当するメールを探してください」
分析とレポート作成
「過去 7 日間の [topic] に関するメールについて、差出人、件名、日付を表にまとめてください」
「[project] に関する直近 3 件のメールから、対応が必要な事項を洗い出してください」
その他の例については、プラグインの活用例とプロンプト例をご覧ください。
機能と権限
利用できる機能
サインイン中のユーザーのメールボックスからメッセージを検索・取得(件名、差出人、宛先、タイムスタンプなどのメタデータとプレーンテキストの本文を含む)
キーワード検索や、from:、subject:、日付フィルターなどを使った構造化メッセージ検索に対応
検索結果に含まれるメッセージの全文を取得
関連する人物、職場や学校のディレクトリ内のユーザー、メールボックスに保存された連絡先を検索
Outlook の連絡先と連絡先フォルダーの一覧表示・取得
アクションが有効な場合、Outlook の連絡先と連絡先フォルダーの作成・更新・削除
要求される権限
一部のアクションには、Microsoft Entra 管理者が組織に対して承認する必要のある Microsoft の権限が必要です。必要な権限がない場合、アプリの接続時やアクションの利用時にエラーが表示されることがあります。
Microsoft の権限を付与しても、すべての Outlook アクションが自動的に有効になるわけではありません。ワークスペース管理者は、各 Outlook アプリのアクション設定を確認し、組織で許可されているアクションだけを有効にする必要があります。管理コンソールにアクセスし、対象の ChatGPT ワークスペースを選択して、プラグインを開きます。そこに Microsoft の権限を設定が表示されている場合は、選択して、有効な Microsoft アプリの権限をまとめたリクエストを確認します。
管理者はアクションで、サポートされている読み取り・書き込みアクションのうち、組織で許可されているものを有効にできます。新しいアクションで、次のいずれかを選択します。
新しいアクションをすべて有効にする
新しい読み取りアクションのみ有効にする
新しいアクションを無効にする
新しいアクションに追加の Microsoft の権限が必要な場合、その権限の承認後にメンバーが再接続しなければならないことがあります。
Microsoft アプリに必要な権限
Outlook メール、Outlook カレンダー、Microsoft Teams、SharePoint の各アプリの一部のアクションには、Microsoft Entra 管理者が組織に対して付与する必要のある Microsoft Graph の権限が必要です。ChatGPT ワークスペースのオーナーや管理者と Microsoft Entra 管理者は別の担当者である場合があるため、組織全体の同意を付与できる担当者と連携してください。
ChatGPT での権限の確認
ワークスペースで引き続きアプリ設定ページを使用している場合は、確認したい Microsoft アプリについて、以下の手順に従ってください。
管理コンソールからアプリページを開くには、対象の ChatGPT ワークスペースを選択し、プラグインを開いて、従来のアプリを管理を選択します。
ワークスペースのオーナーまたは管理者として ChatGPT にサインインします。
ワークスペースの設定でアプリを開き、確認したい Microsoft アプリを選択します。
アプリのその他のオプションメニュー(•••)を開き、アプリを管理を選択します。
Microsoft の権限を選択します。
各 Microsoft Graph の権限と、その下に表示されている ChatGPT のアクションを確認します。近日公開は、権限を事前に確認できるように記載されているものの、現時点では利用できないアクションであることを示します。承認済みは、そのアプリとワークスペースについて、ChatGPT 経由で最後に正常完了した承認フローに、その権限が含まれていたことを示します。
選択したアプリのアクションに必要な権限を確認します。必須の権限は選択された状態のままとなり、この確認画面ではオフにできません。リクエストから権限を削除するには、まず、その権限を必要とする選択済みのアクションをすべて無効にします。複数のアプリをまとめたリクエストを確認している場合は、ほかの有効な Microsoft アプリの該当アクションも無効にしてください。
任意の権限に切り替えスイッチが表示されている場合は、オンまたはオフにします。続行する前に権限の確認画面を再度開き、リクエストを確認します。
権限の選択機能が利用できない場合や、保存された設定に矛盾がある場合は、プラグインとアプリの管理者向け制御、セキュリティ、コンプライアンスをご覧ください。
Microsoft Entra でのリクエストの完了
Microsoft Entra で権限を確認を選択します。Microsoft Entra が開かない場合は、ChatGPT のポップアップを許可して、もう一度お試しください。
組織全体の同意を付与できる Microsoft Entra 管理者アカウントでサインインします。
正しい組織と、検証済みの ChatGPT / OpenAI, L.L.C. アプリケーションが表示されていることを確認します。
選択した権限のリクエストを確認します。Microsoft Entra の確認画面には、権限ごとのチェックボックスはありません。承諾を選択すると、選択したリクエストに含まれるすべての権限が付与されます。変更しない場合は、キャンセルを選択します。
ChatGPT に戻り、承認フローが完了したことを確認します。
有効になっているすべての Microsoft アプリのアクション設定を確認します。Microsoft の権限は Entra テナントと OpenAI アプリケーションに付与されます。ChatGPT での 1 回の権限リクエストが複数のアプリを対象とする場合もあります。
権限承認後の対応
Microsoft の権限を承認しても、ChatGPT のアクションが有効になったり、個々のユーザーの Microsoft アカウントが接続されたりするわけではありません。ワークスペースのオーナーと管理者は、利用可能にしたいアクションを別途有効にする必要があります。権限の変更後、ユーザーが Microsoft アカウントを接続または再接続する必要がある場合もあります。
それでもアクションが機能しない場合は、次の点を確認してください。
ChatGPT ワークスペースのアプリ設定で、そのアクションが有効になっていること
Microsoft Entra での権限付与が引き続き有効であること
必要な権限を含めて、ユーザーの Microsoft 接続が作成または更新されていること
Entra 管理者が後から Microsoft 側で直接、付与した権限を変更または取り消した場合は、Entra で権限の付与状況を確認し、ChatGPT の承認フローを再実行してください。
offline_access
User.Read
Mail.Read
Mail.ReadWrite
Mail.Read.Shared
Mail.ReadWrite.Shared
Mail.Send
Mail.Send.Shared
MailboxSettings.Read
MailboxSettings.ReadWrite
People.Read
User.ReadBasic.All
Contacts.Read
Contacts.ReadWrite
サポートされている共有メールボックスや代理アクセス権のあるメールボックスでは、ChatGPT でメッセージの読み取り、フォルダーの閲覧、既読・未読の設定、メッセージの移動、そのメールボックス名義または代理でのプレーンテキストメールの送信ができます。これらのアクションを利用できるかどうかは、Microsoft の権限とワークスペースのアプリ設定によって異なります。リクエストする際は、メールボックスの正確なアドレスを ChatGPT に伝えてください。
既知の制限事項
目的のメールが結果に含まれていない場合は、日付範囲を狭め、特定しやすい差出人、件名、キーワードを指定してお試しください。
広範囲を対象に検索や要約を行うと、結果が不完全になったり、エラーが発生したりする場合があります。どこまで網羅できるかは、検索クエリと取得された結果によって異なります。
対象範囲が広いリクエストでは、日付範囲を短い期間に分け、それぞれを検索するよう ChatGPT に依頼してください。
ワークスペースのオーナーや管理者が、Outlook アカウントへの接続を承認済みのドメインに限定している場合があります。
ユーザーのタイムゾーンに合わせて回答し、メールボックスのカテゴリを参照するには、MailboxSettings.Read スコープが必要です。
現時点では、共有メールボックスや代理アクセス権のあるメールボックス内のメッセージから添付ファイルを取得することはできません。list_attachments と fetch_attachment のアクションは、サインイン中のユーザーのメールボックス内のメッセージにのみ使用できます。
メールアクションの停止や結果が不明な場合の対処
送信、移動などのメールアクションを繰り返す前に、Outlook を確認してください。対象のメールボックスと、保存されている送信済みメッセージのコピーを確認し、アクションが完了しているか、依頼した情報の一部が変更されているかを確かめてください。
エラーが発生したり応答が中断されたりしても、何も変更されていないとは限りません。次の手順については、ChatGPT のプラグインとアプリのトラブルシューティングをご覧ください。
Outlook カレンダーアプリ
Outlook カレンダーアプリを使うと、ChatGPT でカレンダーの予定や空き時間を読み取ったり、検索したりできます。共有カレンダーの操作にも対応しています。利用できる操作は、Microsoft の権限とワークスペースのアプリ設定によって異なります。該当する機能が有効になっている場合は、ユーザーの検索や、Outlook の連絡先と連絡先フォルダーの作成・管理もできます。
アカウントの設定と認証については、ChatGPT でのアプリアカウントの接続と管理をご覧ください。
活用例とプロンプト例
コミュニケーションと文章作成
「これから予定されている 3 件の会議について、出席者と場所を含めて要約してください」
「午後 2 時からの [name] との打ち合わせの日程を変更するメッセージの下書きを作成してください」
情報整理と生産性向上
「今日の午後はどんな予定がありますか?」
「デザインチームとの打ち合わせを探してください」
「昨日の午後 1 時から午後 5 時までの会議を表示してください」
分析とレポート作成
「今後 7 日間の [topic] に関する会議について、タイトル、主催者、日時、出席者を表にまとめてください」
その他の例については、プラグインの活用例とプロンプト例をご覧ください。
機能と権限
利用できる機能
タイトル、開始・終了時刻、場所、説明、出席者など、予定のメタデータを取得
日付範囲、キーワード、参加者名でカレンダーの検索結果を絞り込み
基本的な空き時間とスケジュール情報の読み取り
共有または代理アクセスの対象となるカレンダー、予定、カレンダービュー、権限、会議時刻の候補の読み取り
必要な権限とアクションが有効な場合、対応する共有カレンダーでの予定の作成・更新・出欠の回答・キャンセル・削除、およびその予定への小容量の添付ファイルの追加
関連する人物、職場や学校のディレクトリ内のユーザー、メールボックスに保存された連絡先を検索
アクションが有効な場合、Outlook の連絡先と連絡先フォルダーの一覧表示・取得・作成・更新・削除
要求される権限
offline_access
User.Read
Calendars.Read
Calendars.ReadWrite
Calendars.ReadWrite.Shared
MailboxSettings.Read
Calendars.Read.Shared
People.Read
User.ReadBasic.All
Contacts.Read
Contacts.ReadWrite
リクエストで対象のカレンダーを指定してください。共有カレンダーへのアクセス権があっても、すべてのカレンダーアクションを利用できるとは限りません。Microsoft の権限とワークスペースのアプリ設定による制限も適用されます。
既知の制限事項
個人用、共有、代理アクセスの各カレンダーでは、サポートされるアクションが異なる場合があります。共有カレンダーへの書き込みに対応していても、すべてのカレンダーで同じアクションを利用できるわけではありません。
結果をより的確に絞り込むには、日付範囲と、タイトル、主催者、出席者など会議を特定しやすい情報を指定してください。条件に一致するすべての予定が検索結果に含まれるとは限りません。
ワークスペースのオーナーや管理者が、Outlook アカウントへの接続を承認済みのドメインに限定している場合があります。
ユーザーのタイムゾーンに合わせて回答するには、MailboxSettings.Read スコープが必要です。
よくある質問
ChatGPT が使用するメールボックス
ご自身のメールに関するリクエストでは、接続した Microsoft アカウントに紐づくメールボックスが使用されます。サポートされている共有メールボックスや代理アクセス権のあるメールボックスを使う場合は、メールボックスの正確なアドレスを ChatGPT に伝えてください。接続したアカウントには、必要な Microsoft のアクセス権があらかじめ付与されている必要があります。
受信者に表示される差出人
サポートされている共有メールボックスや代理アクセス権のあるメールボックスでは、そのメールボックス名義で送信されるか、代理で送信されるかは、Microsoft のメールボックス権限によって決まります。送信を承認する前に、意図したメールボックスと宛先が指定されていることを確認してください。
特定の差出人アドレスを使う必要がある場合は、そのメールボックスの送信権限を Microsoft 管理者に確認してもらってください。
スケジュールされたタスクやワークスペースエージェントでのアプリの利用
チャットで使えるアクションでも、スケジュールされたタスクやワークスペースエージェントでは、別の認可や承認が必要になる場合があります。利用したいワークフローで、そのアプリとアクションがサポートされていることを確認してください。承認と実行状況の確認については、ChatGPT のプラグインとアプリのトラブルシューティングをご覧ください。
