ChatGPT ワークスペースの管理者、または ChatGPT Plus/Pro ユーザーが、組織の Databricks OAuth クライアントを使用して Databricks Genie コネクタを設定する場合は、このガイドを参照してください。
Databricks の設定作業の大半は、Databricks アカウントコンソールで行います。カスタム OAuth アプリ接続を作成し、ChatGPT のコールバック URL を登録して、生成されたクライアント認証情報をコピーした後、その値を ChatGPT コネクタの設定フローに入力します。
設定内容
ChatGPT アカウントまたはワークスペース用の Databricks アプリ接続を作成します。この接続では、以下を使用します。
Databricks アカウントコンソールで作成した Databricks OAuth アプリ接続
Databricks OAuth クライアント ID とクライアントシークレット
ChatGPT からコピーした正確なコールバック URL
有効にするコネクタ機能に対応する Databricks スコープ
ワークスペースホスト、アカウントホスト、アカウント ID、ウェアハウスなど、ChatGPT の設定フローで求められる Databricks プロバイダー情報
開始前の準備
以下が必要です。
ChatGPT ワークスペースの管理者権限またはオーナー権限、もしくは ChatGPT Plus/Pro アカウント
Databricks アカウントの管理者権限一部の作業にはワークスペース管理者権限で十分な場合もありますが、カスタムアプリ接続は Databricks アカウントコンソールで設定します。
別のタブで開いた Databricks アカウントコンソール
正確なコールバック URL をコピーできるよう、ChatGPT で開いた Databricks Genie 接続画面
アプリに Databricks API 全般へのアクセスが必要か、Databricks SQL のみにアクセスできればよいかの判断
Databricks クライアントシークレットを安全に取り扱える場所
Databricks アカウントまたはワークスペースで、IP アクセスリスト、コンテキストベースの受信制御、ファイアウォール、その他のネットワークポリシーによりアクセスが制限されている場合は、現在の ChatGPT コネクタの送信元 IP 範囲を許可できる Databricks 管理者の協力
注:ChatGPT に表示される正確なコールバック URL をコピーする必要があります。
準備する値
コールバック URL:ChatGPT コネクタの設定フローからコピーします。
Databricks OAuth クライアント ID
Databricks OAuth クライアントシークレット
ALL APIs や SQL などの Databricks アクセススコープ
ChatGPT の設定フローで求められる Databricks ワークスペースまたはアカウントのフィールド
ChatGPT でのアプリ設定開始
ChatGPT で、アプリを利用可能にするアカウントまたはワークスペースに切り替えます。
ワークスペースの管理者またはオーナーとして、ワークスペース設定 > プラグインに移動します。
ディレクトリで Databricks Genie を選択します。
アプリ接続を追加を選択します。
Databricks Genie に接続ダイアログで、OAuth クライアントのセクションを見つけます。
ChatGPT のコールバック URLこのダイアログは開いたままにします。

コールバック URL の例:
https://chatgpt.com/connector/oauth/<callback_id>
コールバック ID を削除したり、末尾にスラッシュを追加したり、一般的な ChatGPT URL に置き換えたりしないでください。Databricks に登録する URL は、ChatGPT に表示されるコールバック URL と完全に一致する必要があります。
Databricks での OAuth アプリ接続作成
Databricks アカウントのアカウントコンソールを開きます。
左側のサイドバーで設定を開きます。
アプリ接続タブを開きます。
接続を追加を選択します。

「ChatGPT Databricks Connector」などのアプリケーション名を入力します。
リダイレクト URL に、ChatGPT からコピーした正確なコールバック URL を貼り付けます。
アクセススコープで、アプリに必要なスコープを選択します。
SQL 以外の Databricks API も必要とする一般的な Databricks アプリには、ALL APIs を使用します。
Databricks SQL API のみに制限するアプリには、SQL のみを使用します。
後で ChatGPT に指定するすべてのスコープが、この Databricks OAuth アプリで有効になっていることを確認します。UI で作成したアプリでは、Databricks により openid、email、profile、offline_access が自動的に許可されます。
組織に固有のポリシーがない限り、トークンの TTL は Databricks のデフォルト値(アクセストークンは 60 分、更新トークンは 10080 分)のままにします。
クライアントシークレットを生成をオンにします。このフローでは、ChatGPT に機密 OAuth クライアントが必要です。
接続を作成します。

Databricks からの認証情報のコピー
接続が作成されましたダイアログで、クライアント ID をコピーします。
すぐにクライアントシークレットをコピーし、安全に保管します。
シークレットをコピーする前にダイアログを閉じた場合は、OAuth アプリの認証情報を新規作成またはローテーションし、新しいシークレットを使用します。
Databricks でシークレットが表示されるのは 1 回だけです。認証情報として扱い、スクリーンショット、チケット、コメント、チャットには含めないでください。
ChatGPT での設定完了
Databricks Genie に接続ダイアログに戻ります。
OAuth クライアント ID に Databricks クライアント ID を入力します。
OAuth クライアントシークレットに Databricks クライアントシークレットを入力します。
API 全般にアクセスする場合は、スコープ(任意)に all-apis と offline_access を残します。
スコープを 1 行に 1 つずつ入力するか、カンマで区切ります。ChatGPT に指定するすべてのスコープを、Databricks OAuth アプリで有効にする必要があります。
ワークスペースのホスト名(必須)を、https:// や URL パスを含めずに入力します。設定フローに表示される、その他の必須 Databricks プロバイダーフィールドを入力します。
続行を選択します。
ChatGPT は、スコープ(任意)に入力されたスコープのみを要求します。テンプレートに含まれる、より広範なスコープが自動的に追加されることはありません。

接続とテスト
コネクタの詳細、アクション、認証設定を確認します。
ワークスペース管理者は、ワークスペースでコネクタを有効にし、ワークスペースポリシーに従って利用できるユーザーを設定します。
利用を許可されたテストユーザーとして ChatGPT から接続フローを開始し、Databricks にサインインします。
想定した Databricks アカウントまたはワークスペースがブラウザーで開くことを確認します。
要求されるスコープを確認し、承認を選択します。

ブラウザーが ChatGPT に戻り、コネクタが接続済みと表示されることを確認します。
まず、現在のユーザー情報の取得や、承認済み Databricks SQL リソースへのクエリなど、リスクの低い読み取りアクションを実行します。
書き込みアクションが有効な場合は、広く展開する前に、明らかにリスクの低い Databricks ワークフローでテストします。
ワークスペースで設定する場合は、利用を許可された管理者以外のメンバーに接続と低リスクテストの再実行を依頼します。
アクセス管理
アクセス制御には、Databricks と ChatGPT の両方の設定が関係します。
ChatGPT では、ワークスペース管理者がアプリの提供可否と、メンバーによる利用方法を管理します。Databricks のアプリ管理設定(ワークスペース設定 > アプリ)で、以下を確認します。
ユーザーアクセス:コネクタを利用できるワークスペースロールを設定
アクション制御:有効にする Databricks アクションを設定
アプリの権限:コネクタの使用前に ChatGPT がメンバーへ確認するタイミングを設定
これらのアプリ権限は ChatGPT の会話に適用されます。ワークスペースエージェントでは、エージェントの作成者が設定したエージェント単位の制御により、利用可能なアプリアクションと、エンドユーザーに承認を求めるタイミングが決まります。エージェントの動作については、Enterprise/Business 向け ChatGPT ワークスペースエージェントを参照してください。
Databricks では、管理者が OAuth アプリを承認できるユーザーと、そのユーザーがアクセスできる Databricks リソースを管理します。ChatGPT でアプリを有効にした後も、プロバイダー側の権限が適用されます。
Databricks コネクタ設定のトラブルシューティング
リダイレクト URI の不一致:Databricks のリダイレクト URL の値が、パスとコールバック ID を含め、ChatGPT に表示されるコールバック URL と完全に一致することを確認します。コールバック ID を削除したり、末尾にスラッシュを追加したり、別の ChatGPT リダイレクト URL に置き換えたりしないでください。
シークレットが見つからない:Databricks のシークレットが表示されるのは 1 回だけです。コピーしていない場合は、新しいクライアントシークレットを生成します。
OAuth アプリがすぐに利用できない:Databricks によると、OAuth アプリケーションの更新処理には最長 30 分かかる場合があります。
スコープが不足または不一致:ChatGPT のスコープ(任意)と、Databricks OAuth アプリのアクセススコープを比較します。ChatGPT が要求するすべてのスコープを、Databricks 側で有効にする必要があります。SQL 以外の API では、Databricks で all-apis が有効になっており、ChatGPT のスコープ一覧にも残っていることを確認します。
SQL アクションが失敗する:SQL スコープ、ウェアハウス設定、Databricks の権限を確認します。
ChatGPT ワークスペースが正しくない:ユーザーがコネクタを接続するのと同じ ChatGPT ワークスペースで、コネクタを作成して有効にします。
Databricks アカウントまたはワークスペースが正しくない:ワークスペースのホスト名(必須)の値を確認してから、サインインフローをやり直し、想定したアカウントまたはワークスペースが Databricks で開くことを確認します。
ユーザーが接続できない:ユーザーに Databricks へのアクセス権があり、OAuth アプリの承認を許可されていることを確認します。また、ユーザーの ChatGPT ユーザーアクセスでコネクタの利用が許可されていることも確認します。
Databricks のネットワークポリシーがコネクタをブロックする:Databricks で特定の送信元 IP のみが許可されている場合、Databricks 管理者が、該当するアカウントまたはワークスペースの IP アクセスリスト、コンテキストベースの受信制御、ファイアウォール、その他のお客様管理のネットワークルールを更新する必要があります。
現在の ChatGPT コネクタの送信元 IP 範囲からの受信接続を許可します。
この許可リストは、Databricks またはお客様管理のネットワークレイヤーで設定します。これは、ChatGPT ワークスペースの IP 許可リストとは別の設定です。
公開されている範囲は変更される場合があります。可能であれば、JSON からの更新を自動化します。
ネットワークブロックを回避する目的で、クライアントシークレットをローテーションしたり、OAuth スコープを変更したりしないでください。まず、コネクタの送信元 IP が Databricks によって拒否されているかどうかを確認します。
