概要
ワークスペース ブロックは、ChatGPT Enterprise のお客様が特定の ChatGPT ワークスペースへのアクセスを制限し、許可されたワークスペース内でユーザーがログインして操作できるようにする機能です。この機能により、組織内のユーザーは特定の承認済みワークスペースにのみアクセスできます。
仕組み
カスタムヘッダーの設定:ネットワーク構成にカスタム HTTP ヘッダー
ChatGPT-Allowed-Workspace-Idを追加し、許可するワークスペースを設定します。このヘッダーには、ユーザーがアクセスできるワークスペースを指定する 1 つ以上のワークスペース ID(UUID)が含まれます。ChatGPT によるアクセスのフィルタリング:
ユーザーが ChatGPT Enterprise にログインすると、システムはアクセスしようとしているワークスペースが
ChatGPT-Allowed-Workspace-Idヘッダーに記載されたワークスペース UUID のいずれかと一致するかを確認します。ユーザーがヘッダーに記載されていないワークスペースにアクセスしようとすると、ChatGPT はそのリクエストを自動的にフィルタリングし、そのワークスペースへのアクセスをブロックします。ユーザーが少なくとも 1 つのワークスペースにアクセスできる限り、フィルタリングは通知なしで行われます。フィルタリング後にユーザーがアクセスできるワークスペースが 1 つもなくなった場合、
403 Forbiddenエラーが表示されます。ヘッダーに記載されたワークスペースのみアクセス可能となり、その他のワークスペース(個人用ワークスペースを含む)はシステムによって除外されます。
複数のワークスペースのサポート:組織で複数のワークスペースへのアクセスを許可する必要がある場合は、複数のワークスペース UUID をスペースなしのカンマ区切りでヘッダーに含めることができます。
セットアップ
ステップ 1: ワークスペース ID の取得
特定のワークスペースへのアクセスを許可するには、許可する各ワークスペースの UUID を確認する必要があります。この UUID は、ChatGPT の管理者設定で確認できます。
ChatGPT Enterprise の管理者アカウントにログインします。
管理者設定ページに移動します。
アクセスを許可する各ワークスペースに対応するワークスペース ID(UUID)を確認します。
ワークスペース UUID の例: 437adf77-4085-4b22-b7b1-de7b6f5ec6c0
ステップ 2: SASE ベンダーとの連携
全社的な導入にあたっては、セキュアアクセスサービスエッジ(SASE)のパートナーと連携できます。これらのパートナーは、ネットワークレベルでワークスペースのブロック機能を適用できます。
ステップ 3: ネットワーク制御の設定
複数のワークスペースの許可(必要な場合): 複数のワークスペースへのアクセスを許可するには、各ワークスペースの UUID をカンマで区切って入力します。
対象 URL の指定:
ヘッダーが ChatGPT の URL に適用されるように設定します。
https://chatgpt.com/*へのリクエストにのみ適用されるように URL フィルターを設定します。
ステップ 4: エラーへの対処
403 Forbidden エラー: ユーザーがワークスペースにアクセスしようとした際、フィルタリング後に利用可能なワークスペースがない場合は、403 Forbidden エラーと、ワークスペースへのアクセス権限がないことを示すメッセージが表示されます。
400 Bad Request エラー: ヘッダーの値が不正な場合(ワークスペース UUID が正しくない場合など)、そのヘッダーを含むすべてのリクエストが 400 Bad Request エラーで失敗します。
ステップ 5:匿名(ログアウト状態)での ChatGPT 利用のブロック
ChatGPT は、アカウントやワークスペースがなくても利用できます。このサービスを「匿名版」または「ログアウト版」と呼んでいます。この種の利用を確実にブロックするには、SASE ベンダーと連携して、https://chatgpt.com/backend-anon/ で始まる URL へのアクセスをブロックしてください。または、ヘッダーの挿入に使用したものと同じブラウザー設定を使い、このプレフィックスを持つ URL もブロックしてください。
ステップ 6: ChatGPT デスクトップアプリとモバイルアプリの互換性の確認
ChatGPT のデスクトップアプリとモバイルアプリには、証明書ピンニングが実装されています。これにより、クライアントが受け入れるサーバー証明書が制限され、有効な証明書が侵害された場合の高度な中間者(MiTM)攻撃に対する保護が強化されます。ピンニングのチェックは、信頼されたルート証明書によるサーバー証明書の検証が完了した後に行われます。
SSL インスペクション(上記のネットワーク制御の実装に必要)が有効な環境で ChatGPT のデスクトップアプリとモバイルアプリを正常に動作させるには、自社の証明書をピンリストに追加し、MDM 経由でクライアントに配布する必要があります。詳しい手順はこちらをご覧ください: https://docsend.com/view/rrk4mx9aashcekp7
よくある質問
iOS モバイルデバイス、macOS、Android のアプリでもワークスペースのブロックは機能しますか?
上記の手順に従って MDM 経由で証明書ピンニングの例外が設定された管理対象デバイスでは、ネットワークでのヘッダー挿入によるワークスペースのブロックを ChatGPT アプリに適用できます。
組織で iOS、macOS、Android のアプリからの ChatGPT へのアクセス(個人アカウントを含む)を防ぎたい場合は、ネットワークのファイアウォール、プロキシ、または SASE サービスを設定して、以下のドメインへのアクセスをブロックできます。
Android アプリ:
android.chat.openai.comデスクトップウェブアプリ:
desktop.chatgpt.comiOS アプリ:
ios.chat.openai.com
上記のドメインへのアクセスをブロックすると、アプリへのすべての通信がブロックされる点にご注意ください。個人アカウントか Enterprise アカウントかを問わず、これらのプラットフォームからは誰も ChatGPT にアクセスできなくなります。
