Prism はサービスを終了します。このガイドでは、所有するプロジェクトを保存し、その LaTeX ソースを使って Codex で作業を続ける方法を説明します。作業を中断せずに済むよう、Prism のサービス終了前に移行を始めてください。
データの取り扱い
サービス終了後、Prism 関連のデータはすべて削除されます。Prism のサービス終了前に、プロジェクトをエクスポートしてバックアップを保存してください。一度削除されたデータは復元できません。Codex は、Prism で利用できる多くの機能に対応しています。エクスポートしたプロジェクト内の複数のファイルを扱い、編集、トラブルシューティング、ビルドを支援できます。ただし、Prism のリアルタイム共同編集機能を再現するものではありません。プロジェクトの履歴、インラインコメント、共同編集者の権限、Zotero とのリアルタイム連携は、プロジェクトファイルとともには移行されません。複数のファイルで構成される LaTeX プロジェクトの多くでは、ローカルの TeX ツールチェーンも必要です。Codex へのアクセスと利用制限は、ChatGPT のプランとワークスペースの管理設定によって異なります。
Prism のサービス終了前の準備
ユーザーメニューまたはワークスペースメニューから、設定 → データコントロール → すべてのプロジェクトをエクスポート (zip) → zip をダウンロードの順に選択してください。または、各プロジェクトのタイトルメニューからエクスポート (zip)を選択すると、個別にエクスポートできます。
ダウンロードしたアーカイブを解凍してください。
必要に応じて重要なプロジェクトをそれぞれ開き、正常に生成された最新の PDF プレビューが読み込まれていることを確認してから、PDF ビューアーで PDF をダウンロードを選択してください。その PDF は参照用に保存しておいてください。
フォルダを Codex にドラッグ&ドロップし、「この PDF プロジェクトをセットアップしてコンパイルしてください」というプロンプトを入力してください。
全プロジェクトのアーカイブには、一部のプロジェクトに conversations フォルダが含まれることがあります。これらの JSON ファイルは参照用に保存してください。Prism のチャットが Codex に自動で再作成されるわけではありません。自分が所有者ではない共有プロジェクトの場合、プロジェクトメニューから取得した ZIP にはプロジェクトファイルは保存されますが、自分の Prism の会話履歴は含まれません。
個別プロジェクトの Codex への移行
ディレクトリ構造を保持したまま、プロジェクトを専用のフォルダに展開してください。
ChatGPT デスクトップアプリをインストールするか開いて、サインインし、Codex を選択してください。Codex クイックスタートをご覧ください。
新しいプロジェクトを追加を選択するか、macOS では
Cmd+Oを押して、プロジェクトのルートフォルダを選択してください。プロジェクトとチャットをご覧ください。Codex がコンピューター上のファイルを扱えるよう、ローカル / このコンピューターでチャットを開始してください。使い慣れるまでは、承認を求める設定を維持してください。Codex の環境と権限をご覧ください。
変更を加える前に、Codex にプロジェクトの点検を依頼してください。
この LaTeX プロジェクトを変更せずに調べてください。ルート文書、必要な TeX エンジン、既存のビルドコマンド、参考文献の処理手順、図、カスタムパッケージ、不足している前提条件を特定してください。複数ファイルからなる構造を維持してください。何かを実行または編集する前に、わかったことをわかりやすい言葉で報告してください。Codex にプロジェクトの
latexm.rcファイルの実行を依頼してください。ファイルがない場合は、まず必要最小限のローカル環境を特定するよう依頼してください。
プロジェクトの既存のビルド手順でメイン文書をコンパイルしてください。失敗した場合は、対処可能な最初のエラーをわかりやすい言葉で説明し、最小限の修正を提案してください。ソフトウェアのインストールやファイルの変更の前に確認してください。ビルドエラーを隠すために原稿の内容を書き換えないでください。生成された PDF をチャットの横に開き、Prism で最後に生成した PDF と比較してください。Codex はローカルファイルをプレビューできますが、内蔵の LaTeX コンパイラは単独の
.texファイル用であり、複数ファイルからなる Prism プロジェクト全体には対応していません。
新しい PDF を Prism で最後に生成した PDF と比較してください。タイトルと著者、セクションの順序、図、表、数式番号、引用、参考文献、ページ数を確認してください。ソースファイルを編集する前に、すべての相違点を報告してください。プロジェクトのビルドが成功し、出力が期待どおりであることを確認してから、編集を再開してください。バックアップを保存し、履歴管理と共同作業の新しい方法を決めてください。
エクスポート後の変更点
| Prism の機能 | Codex での対応状況 | 具体的な対応 |
|---|---|---|
| LaTeX ソース、図、参考文献ファイル | Codex は、ローカルフォルダにエクスポートしたファイルを読み取り、編集できます | Prism のサービス終了期限までに、すべてのファイルを確認してください |
| クラウド上でのプロジェクトのコンパイル | 複数ファイルのプロジェクトには、互換性のあるローカルの TeX ツールチェーンか、プロジェクトのドキュメントで指定されたコンテナが必要です | Codex に既存のビルド手順の特定と実行を依頼し、すべてのプロジェクトをテストしてください |
| リアルタイム共同編集 | Codex のローカルフォルダには、リアルタイム共同編集機能はありません | 一度に編集するのは一人と決めるか、別の共同執筆サービスを利用してください |
| プロジェクトの履歴とインラインコメント | プロジェクトファイルのエクスポートには含まれません | サービス終了前に、重要な背景情報をコピーし、節目となるバージョンを保存してください |
| Prism の会話 | 全プロジェクトのエクスポートには、参照用の会話データが JSON 形式で含まれる場合があります | ファイルを保存し、インポート済みのチャット履歴ではなく、アーカイブとして扱ってください |
| Zotero 連携 | リアルタイム連携とアカウントのメタデータは、ファイルとともには移行されません | .bib ファイルを更新またはエクスポートし、Zotero は別途管理してください |
| 共同編集者と権限 | Codex では再作成されません | 選んだ共同作業システムで、アクセス権を再設定してください |
| 数式のホバー表示と PDF からソースへの移動 | Prism と同じ操作感ではありません | 数式のラベルやテキストで検索するか、Codex にソースの該当箇所を探すよう依頼してください |
| 単語数のカウント、スペルチェック、編集支援機能 | Prism のエディターのような常時チェックではなく、必要に応じてチェックを実行します | Codex に対象を絞ったチェックを依頼し、科学用語は手動で確認してください |
| バックアップ | Codex は選択したフォルダで作業しますが、プロジェクトのバックアップにはなりません | 承認済みのバックアップシステムまたはバージョン管理システムを利用してください |
| 料金と利用 | 利用可否と制限は、プランとワークスペースのポリシーによって異なります | 最新の Codex の料金と利用に関するページを確認してください |
最初に役立つプロンプト
このプロジェクトのコンパイル方法を説明する短い README を作成してください。メインファイル、TeX エンジン、参考文献ツール、必要なパッケージ、検証手順を含めてください。保存する前に下書きを見せてください。
共同作業とバックアップ
Codex は、選択したフォルダ内のファイルを編集します。最初の編集作業を始める前に、エクスポートしたデータを未変更のまま保存し、作業用のコピーを作成してください。簡単な方法としては、作業の節目に日付付きのコピーを保存するか、所属機関が承認したファイル履歴機能付きのバックアップを利用できます。バージョン管理に慣れたチームでは、Git を使うとより詳細な履歴を残せますが、必須ではありません。ローカルの Codex プロジェクトには Prism のようなリアルタイム編集機能がないため、共同編集者の間でファイルの受け渡し方法を決めておく必要があります。使用する共同作業ツールが同時編集を安全にサポートしていない限り、同じコピーを同時に編集しないでください。
問題が発生した場合の対処法
エクスポートに失敗する場合:
export-errors.jsonを確認し、プロジェクトメニューのエクスポート (zip)から再試行してください。それでもプロジェクトが見つからない場合やサポートが必要な場合は、support@openai.com にメールでお問い合わせください。プロジェクトをコンパイルできない場合:Codex に、対処可能な最初のエラーと、必要なエンジンやパッケージを確認してください。ソフトウェアのインストールは、承認済みの提供元からのものに限って許可してください。
Codex がフォルダを開けない場合:Codex のトラブルシューティングガイドを確認し、選択したフォルダへのアクセス許可を OS から求められた場合は許可してください。
