概要
カスタム MCP サーバーを ChatGPT に接続すると、そのツールを会話で利用できます。サーバーは、カスタムインターフェースがなくてもツールを提供できます。MCP アプリは、それらのツールにインタラクティブなインターフェースを追加します。
社内向けにカスタム MCP サーバーへの接続を確認し、公開できます。管理者、オーナー、および権限を付与された開発者(Enterprise/Edu のみ)は、MCP サーバーへの接続をワークスペース内に公開する前に、非公開で接続してテストできます。自分で構築したサーバーも、他の人が構築したサーバーも対象です。
MCP サーバーが提供するツールを使って、ChatGPT から社内のツールやシステムを操作できます。書き込みや変更のアクションも実行できます。MCP アプリは、インタラクティブなインターフェースも提供できます。ワークフローの開始、プロジェクト管理タスクの作成、CRM の更新に加え、アプリを組み合わせた複雑な処理の連携も可能です。
接続は公開前にテストし、安全性を確認してください。テスト後にカスタム MCP サーバーへの接続を公開できるのは、管理者とオーナーのみです。Enterprise/Edu の管理者は、さらに RBAC を使って、開発者への権限付与やワークスペース内のアクセスを制御できます。
ChatGPT アプリの詳細については、ChatGPT のアプリとApps SDK による開発をご覧ください。
提供対象と要件
カスタム MCP サーバーへの接続と MCP の全機能は、ChatGPT Business および Enterprise/Edu のお客様がウェブ版 ChatGPT で利用できます。管理者とオーナーは、ワークスペース設定でカスタムアプリを作成、テストし、ワークスペース内に公開できます。
Enterprise/Edu の管理者は、さらに RBAC を使い、選択したメンバーにカスタム MCP サーバーへの接続を作成する権限を付与し、審査済みの各アプリにアクセスできるユーザーを指定できます。
管理コンソールからアプリページを開くには、対象の ChatGPT ワークスペースを選択し、プラグインを開いて、従来のアプリを管理を選択します。ワークスペースのアプリとプラグインの管理については、プラグインとアプリの管理者向け制御、セキュリティ、コンプライアンスをご覧ください。
カスタム MCP サーバーへの接続
ワークスペースの権限の確認
ワークスペースの管理者は、ワークスペース設定でカスタム MCP サーバー接続の権限を管理できます。該当する作成権限は、MCP を使ったプラグインの作成です。カスタム MCP サーバーへの接続には、アカウントとワークスペースのポリシーが適用されます。プランごとの権限については、以下のセクションをご覧ください。
Business プラン
Business ワークスペース向けにカスタム MCP サーバー用のプラグインを作成・公開できるのは、管理者とオーナーのみです。これらのロールを持つユーザーを確認するには、ワークスペース設定 > メンバーに移動します。
Enterprise/Edu プラン
管理者とオーナーは、カスタム MCP サーバーへの接続を作成してテストできます。管理者は、ロールベースのアクセス制御(RBAC) を使用して、選択したメンバーにカスタム MCP サーバーへの接続を作成する権限を付与し、ワークスペース内のアプリへのアクセスを管理できます。ワークスペース向けにアプリを公開できるのは、管理者とオーナーのみです。
サーバー接続の設定
現在のプラグイン画面では、プラグインからカスタム MCP サーバーを直接追加できます。事前に開発者モードをオンにする必要はありません。その代わり、サーバーを追加するたびに、リスクに関する警告を確認して同意します。アカウントとワークスペースのポリシーは引き続き適用されます。接続とテストの詳しい手順については、プラグインの接続とテストをご覧ください。
プラグインに移動します。
プラスボタンを選択し、カスタム MCP サーバーを追加を選択します。
名前を入力し、必要に応じて説明も入力します。
接続に、サーバーの公開 HTTPS MCP エンドポイント URL を入力します。または、トンネルを選択し、利用可能な Secure MCP Tunnel を選ぶか、その tunnel_id を入力します。
サーバーの認証を設定します。
リスクに関する警告を確認し、理解したうえで続行しますのチェックボックスを選択します。
プラグインとして作成を選択し、検出されたツールとメタデータを確認します。
従来のカスタムアプリの設定
アカウントまたはワークスペースで、カスタム MCP アプリの作成が許可されていることを確認します。
管理者とオーナー:ワークスペース設定からアプリ > 作成に移動します。
権限を付与されたユーザー(管理者とオーナーを含む):ユーザー設定からアプリ > 作成に移動します。
MCP サーバーのエンドポイントと必要なメタデータを入力します。
必要に応じて、認証方式を選択します。
ツールをスキャンを選択し、スキャンが完了するまで待ちます。サーバーが OAuth を使用している場合は、画面の案内に従って認可を完了し、ツールのスキャンが終了するまで待ちます。
作成を選択します。
従来のワークスペースのアプリ管理画面では、アプリは ワークスペース設定 > アプリ > 下書きに下書きとして表示されます。
従来のユーザー設定では、下書きのアプリは設定 > アプリ > 有効なアプリに表示されます。下書きのアプリには、名前の横に開発用ラベルが表示されます。
認証に OAuth を使用する場合
アプリを設定する際は、接続を維持するために追加設定が必要となるため、OAuth/OpenID Connect プロバイダーが更新トークンを発行するよう設定されているか確認してください。
OpenID Connect プロバイダーで更新トークンを要求する標準的な方法は、認証リクエストに offline_access スコープを含め、プロバイダーのディスカバリーメタデータでそのサポートを通知することです。
プロバイダーのディスカバリー用 .well-known エンドポイント(.well-known/openid-configuration または .well-known/oauth-authorization-server)で、scopes_supported または同様の機能フィールドに offline_access(またはプロバイダーの同等機能)が記載されていることを確認します。offline_access(または同等の更新トークンスコープ)が通知されていない場合や更新トークンが発行されていない場合は、プロバイダーの管理コンソール、テナント設定、またはメタデータ設定でオフラインアクセスまたは更新アクセスを有効にし、ChatGPT が更新済みメタデータを取得できるようアプリを再作成します。
offline_access なしで OAuth を設定すると、更新トークンを利用できず、最初の認証の期限が切れた後に ChatGPT がアクセスできなくなる場合があります。その場合、ユーザーは再認証が必要になることがあります。
ChatGPT でのサーバー接続のテスト
作成されたプラグインをインストールして、新しい会話を開始します。プロンプト入力欄に @ を入力し、プラグインを選択します。
アプリでさまざまなプロンプトやユースケースを試します。
書き込みアクションを含め、サーバーが提供するツールを使用します。
確認を求められたら、アクションを承認します。ChatGPT は、アプリの権限とアクションの実行状況に応じて確認を求めます。テスト前にアプリの権限を確認し、テスト担当者が想定される動作を把握できるようにしてください。
これらのアプリ権限は、ChatGPT の会話に適用されます。ワークスペースエージェントでは、エージェントの構築者が設定する個別の管理設定に基づいて、使用できるアプリアクションと、エンドユーザーに承認を求めるタイミングが決まります。エージェントの動作については、Enterprise と Business 向けの ChatGPT ワークスペースエージェントをご覧ください。
Publish app
注:公開前に、MCP サーバーとアプリが組織にとって安全かつ適切であることを確認する責任は、お客様にあります。詳細を見る
カスタムアプリを公開できるのは、管理者とオーナーのみです。引き続き利用できる従来のカスタムアプリ公開手順は、次のとおりです。
管理コンソールに移動し、対象の ChatGPT ワークスペースを選択します。
プラグインを開き、従来のアプリを管理を選択します。
下書き、公開の順に選択し、安全性に関する警告、特に書き込みアクションに関する警告を確認します。
公開したアプリは、ワークスペースの承認済みアプリ一覧に表示されます。ユーザーは、設定 > プラグインで利用可能なアプリを確認できます。
Business および Enterprise/Edu の管理者は、アプリを作り直すことなく、ワークスペースのアプリ設定から既存のカスタム MCP サーバーのツール一覧を更新できます。ツール一覧を更新するには、アプリを管理する権限と、そのアプリへの有効な接続が必要です。アプリのオーナーは、編集機能が利用可能な場合、アプリ設定にある対象アプリの管理メニューから名前とロゴを編集できます。Enterprise/Edu プランでは、追加の管理機能を利用できます。詳しくは以下をご覧ください。
Enterprise/Edu の管理者とオーナー向けの管理機能
Enterprise/Edu の管理者とオーナーは、さらに RBAC を使って、公開前にアプリにアクセスできるユーザーを指定し、アプリが実行できる個々のアクションを制御できます。
前の手順で公開を選択すると表示されるモーダルで、アクションを設定を使います。各アクションを選択または選択解除して、アプリに許可するアクションを指定します。更新を選択して、新しいアクション(デフォルトでは未選択)やアクション定義の更新を取得することもできます。公開前に、アクセスを設定を使って、アクセスを許可するグループを選択します。
公開後もアプリのアクションを制御できます。
ワークスペース設定 > アプリで対象のアプリを探し、その横にあるその他のオプションメニュー(•••)からアクション制御を選択します。
MCP サーバーの更新内容は自動的には有効になりません。更新ボタンを選択すると、最新のアクション一覧や既存のアクションの更新内容を取得できます。新しいアクションはデフォルトで無効になっており、既存のアクションへの変更は差分として表示されます。
チャットでの新しいアプリの利用
チャットを開始し、メッセージごとに 1 つ以上のアプリを選択するか、社内ナレッジを使用します。
1 つのプロンプトで、複数のファーストパーティ製アプリやサードパーティ製アプリを呼び出せます(例:社内データを取得し、その結果を基にチケットを作成)。
アプリの選択は、そのアプリを使用するメッセージにのみ適用され、会話全体には適用されません。チャット内にすでにある結果について話したり、参照したりする場合、アプリを選択し直す必要はありません。
続きのやり取りで新しいデータや別のアプリアクションが必要になった場合は、アプリを再度 @メンションしてください。
注:社内ナレッジを使用する場合、対象となるのは検索・取得機能を備えたアプリのみです。
書き込みや変更のアクションでは、アプリの権限やアクションの状況に応じて、ChatGPT が確認を求める場合があります。公開前にアプリの権限を確認し、どのような場合に ChatGPT がアプリの使用前に確認を求める可能性があるかを、ユーザーが理解できるようにしてください。
セキュリティ、安全性、データに関する考慮事項
注:安全でない、または信頼できない MCP サーバーに接続すると、プロンプトインジェクションなどのセキュリティリスクにさらされる可能性が高まります。信頼できるサーバーにのみ接続し、カスタム MCP サーバーに接続する前に、構築者がリスクを理解していることを確認してください。詳細はこちら
カスタム MCP サーバーへの接続には、責任を持った設定と管理が必要です。書き込みや変更のアクションでは、アプリの権限、アクションの実行状況、想定される影響に応じて、ChatGPT が確認を求める場合があります。特にリスクの高いアクションは、承認を求める代わりにブロックされる場合があります。管理者やオーナーがデータの書き込みや変更を行えるアプリを有効にすると、リスクに関する警告が表示されます。
ご自身で構築したカスタムアプリやコネクター、またはワークスペースで使用するために追加したサードパーティ製のアプリやコネクターについては、ご自身の責任で審査し、適切かどうかを確認してください。カスタムコネクターをデプロイする前に、技術面、使用面、ポリシー面のすべてのチェックに合格していることを確認してください。
Compliance API
Enterprise/Edu のお客様は、アプリを使用した会話も含め、ユーザーの会話を Compliance API で取得できます。
FAQ
カスタム MCP サーバーへの接続を作成できるのは誰ですか?
Enterprise/Edu:管理者が RBAC を使って、カスタム MCP サーバーへの接続を作成する権限を付与します。権限を付与されたメンバーは、プラグインからカスタム MCP サーバーに接続できます。公開できるのは管理者とオーナーのみです。管理者は、さらに RBAC を使って、アクセスを許可するユーザーを設定できます。
Business:ワークスペース用のカスタムアプリを作成、公開できるのは、管理者とオーナーのみです。ワークスペースで許可された権限の範囲で、プラグインからカスタム MCP サーバーに接続します。
地域制限はありますか?
ありません。
Apps SDK で構築したアプリをテストできますか?
はい。カスタム MCP サーバーに接続し、作成されたプラグインを ChatGPT でテストしてください。
モバイルでカスタム MCP サーバーに接続できますか?
いいえ。ウェブ版のみ対応しています。
公開後にアプリを更新できますか?特定のツール(読み取り、書き込み、取得)のオン・オフを切り替えられますか?
Business および Enterprise/Edu の管理者は、アプリを作り直すことなく、ワークスペースのアプリ設定から既存のカスタム MCP サーバーのツール一覧を更新できます。ツール一覧を更新するには、アプリを管理する権限と、そのアプリへの有効な接続が必要です。Enterprise/Edu の管理者やオーナーは、公開後にアプリやコネクターのアクションを有効または無効にできます。詳しくは、「アプリの公開」セクションをご覧ください。
書き込みアクションにはどのような安全管理策がありますか?
ChatGPT は、アプリの権限とアクションのコンテキストに基づき、重要なアクションやその他の変更の前に確認を求めることができます。データを書き込んだり変更したりできるアプリを有効にする際、管理者にはリスク警告が表示されます。
OpenAI はアプリの安全性をどのように審査していますか?
OpenAI は、書き込みアクションに対してレッドチーミング、モニタリング、警告を実施しています。OpenAI 承認済みレジストリ内のアプリは、利用可能になる前に審査されています。自社で開発したアプリやコネクタ、またはアップロードしたサードパーティ製アプリやコネクタを含め、あらゆるアプリやコネクタが組織に適していることを確認する責任はお客様にあります。
他者が構築した MCP サーバーに接続できますか?
はい。管理者と権限を付与された開発者は、他者が構築した MCP サーバー(オープンソースやベンダー製のサーバーを含む)に接続できます。接続を公開する前に、安全性と適合性を確認してください。
ChatGPT で複数のアプリを同時に使用できますか?
はい。アカウントとワークスペースのポリシーに従って、カスタム MCP サーバーとプラグインの MCP サーバーを同じ会話で使用できます。
OpenAI 製のアプリとカスタム MCP サーバーのどちらを使用すべきですか?
現在、OpenAI 製のアプリは検索専用で、書き込みアクションには対応していません。書き込みや変更の機能を使うには、カスタム MCP サーバーを使用してください。
ローカル MCP サーバーに接続できますか?
直接はできません。ChatGPT はリモート MCP サーバーに接続します。MCP サーバーがプライベートネットワーク、オンプレミス、または開発者のマシン上で実行されている場合は、Secure MCP Tunnel を使用して、サーバーを公開インターネットに公開せずに、サポート対象の OpenAI 製品に接続します。
接続サーバーには search ツールと fetch ツールが必須ですか?
いいえ。現在は必須ではありません。
deep research でカスタムアプリを利用できますか?
deep research ではカスタムアプリを利用できますが、読み取り・取得アクションに限られ、書き込みアクションには対応していません。
Pro ユーザーはアプリと MCP の全機能のベータ版を利用できますか?
Pro ユーザーは Apps SDK を使ってアプリを構築できます。現在、MCP の全機能を利用できるのは Business および Enterprise/Edu ユーザーのみです。Pro ユーザーは、読み取り・取得権限でカスタム MCP サーバーに接続できます。
カスタム MCP サーバーは社内ナレッジで利用できますか?
社内ナレッジは、取得・検索アクセスに対応したカスタム MCP サーバーをサポートしています。Enterprise の管理者とオーナーは、RBAC を使って、これらのアプリを表示し、アクセスできるユーザーを管理します。インタラクティブな UI を備えたアプリは、現在、社内ナレッジではサポートされていません。
MCP サーバーの変更はワークスペースに自動で反映されますか?
いいえ。管理者がワークスペースの MCP サーバー接続を初めて承認すると、ChatGPT はその時点で利用可能なツールと入力の「固定された」スナップショットを使用します。その後にサーバーの開発者が加えた変更は、管理者が更新内容を確認して公開するまで適用されません。
承認後にツール定義が変更された場合はどうなりますか?
ライブアプリが固定されたスナップショットと一致しなくなった場合、ツール呼び出しでエラーが発生することがあります。後方互換性のある更新(たとえば新しいオプションパラメータの追加)は、そのまま動作する場合があります。ツール定義に後方互換性がない場合、管理者/オーナーは続行する前に Workspace settings からツールアクションを更新する必要があります。変更の公開方法について詳しくは、この記事の Publish App セクションを確認してください。
呼び出しでエラーが発生した場合、ユーザーには更新を促すメッセージが表示されたり、管理者に通知されたりしますか?
いいえ。現在のエラーメッセージには更新を促す自動プロンプトは含まれておらず、アプリの見直しが必要な場合でも管理者に事前通知はされません。
